どれくらい貯金を蓄えておくと良いか?

エンジニアは技術と知識が全国どこに行っても同じように通用するため、1つの会社に執着せず、フリーランスになる人が多い。
フリーランスになることは、今ではエンジニアのキャリアパスの1つとして確立しているため、フリーランスを目標にしている人は多いだろう。
しかしフリーランスを目指すうえで気になるのが、やはり収入面だ。

フリーランスの収入は不安定だ。
何も言わずとも会社が仕事を割り振ってくれた会社員時代とは違い、自分で案件を獲得しなければならない。
自分が仕事を見つけることができなければ、途端に収入はゼロになる。
また今まで会社が負担していた税金を自分で支払うことになるので、支出も増える。
このような不安定さのため、エンジニアは十分な貯金を作ってから独立することが多い。

どれくらいの貯金が必要かは生活環境によるが、半年から1年は収入ゼロで生活していけるだけの金額を蓄えておくのが理想だ。
フリーランスとして仕事を始めてから、実際に口座に現金が振り込まれるまでは時間差がある。
まず、あらかじめ用意していなかった場合、しっかりした案件を獲得するまでに1か月はかかるだろう。
そこから契約をし、実際に仕事をする。
そしてその分の給料が振り込まれるのはたいてい働いた次の月になる。
つまり会社を辞めてから初収入を得るまでに、3か月はかかると見込んでおいた方がいいということだ。
また、1件目の仕事の契約が終わった後に、またすぐ次の案件が見つかるとは限らない。
そのようなことを考慮すると、精神的な余裕を持つために独立前に半年から1年分の生活費は確保しておいたほうが良い。